キング・クリムゾンのロバート・フリップが開発したフリッパトロニクスの音がWindowsの起動音に採用された――というニュースを、ラジオで、確かJ-WAVEのジョン・カビラがナビゲーターをやっていた朝の番組で聞いたことをふと思い出した。
確か2000年をちょっと過ぎた頃だと思う。
反響も大きく、僕も楽しみにしていた。
しかし、それはガセネタだったのか、その後もフリッパトロニクスはWindowsで使われることはなかった。
ブライアン・イーノやロバート・フリップが1980年代に始めた環境音楽 ambient musicは今でも仕事のBGMや、頭を休めたい時によく聴く。
あの時代よりも、むしろ21世紀の今の時代に合っているのではないかと思う。
かつては空間に溶け込むような感触だった環境音楽の音は、今だとそれに加えて、時間にも溶け込んでいるように聴こえる。
ちょっと瞑想音楽めいたフリッパトロニクスの世界。
20年近くの時を超えて、Windowsの起動音。
今からでも遅くないのではないか。
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