パイソンとかクロコダイルとか、恐るべき爬虫類をバッグだのベルトだの財布だののファッションアイテムにしてしまう人間、まさに万物の霊長。
哺乳類の革と違って保温性がないから実用的な衣類には向かず、もっぱら付属品用なんだけど、近年、高齢者の増加とともに、こうしたワニ革、ヘビ革製品の需要が高まっているという。びへ~。
若いうちからヘビやワニを持っているのは、裏社会の人とか、遊び人とか、芸能関係の人というイメージが強い。
いわゆる普通の人でワニ・ヘビ大好きという人は少ないと思うが、なぜか齢を取ると多くの日との間でワニやヘビへの欲求が高まるようだ。
基本的に高級品なので、お金持ちに見せたいという見栄もある。
しかし、どうもそれ特にヘビ皮財布などは縁起物という側面もある。
やっぱりこういうものを身に着けると、気力も体力も運勢もUPしたみたいで、強くなった気分になるのだろうか。
その霊力やらの正体を掘り下げてみると、脳の構造と関係しているのではないかと思える。
脳幹という最も深層の部分は「爬虫類脳」とも言われ、生命維持のための本能を司っている。
単純に言うと、その周りを包むように哺乳類脳、人間脳があって、人間の脳は三層構造によって成り立っている。、
三層構造の脳はそれぞれ調和して働いているのだが、齢を取って体力の衰えた人間は生命維持力担当の爬虫類脳が強くアピールするようになり、ヘビ革・ワニ革との親和性が高まるのだろう。
しかし野生の力、神秘の力に溢れているようなヘビやワニも、いまや他の家畜と同様、人間に養殖される生き物である。
アフリカ、アジア、中国などでは養殖ビジネスが盛んで、食用も含め、どんどんヘビやワニが「生産」されているそうだ。
いやはや、太古から地球に住み着き、食物連鎖の頂点に立っていた先輩がたも、新参者の人間様には到底かなワニ―。
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