「2018年の売れ筋農業書は?」というお題を受けて、神保町にある農文協・農業書センターへ出向き、店長さんにインタビュー。
お題の内容は12月1日UPのマイナビ農業の記事を記事をご覧いただくことにして――
さすが農業専門の本屋さんだけあって品揃えが違う。
一歩足を踏み入れると、そこは農業の宇宙。
一般の書店では扱ってないような専門書や農業高校の教科書もずらりと取
り揃えている。
ちなみに店長さんによれば新規就農する人の入門書として農業高校の教科
書は超おすすめだそうだ。
さらに農業というものを広範な範囲――環境問題、生物、歴史、地学、社
会問題、政治の問題など――で捉えているので、たとえばユヴァル・ノア
・ハラリ(サピエンス全史では「農業革命」が人類史における超重要キーワ
ードだった)の新作「ホモデウス」など、一般書店でも見られる話題の本も
手に取れる。
また、本を売るだけじゃなく、そんなに広いとは言えないスペースをふん
だんに活用してフォトギャラリー、加工食品の販売、そして食や農、生物な
どをテーマとしてセミナー・講演会・イベントも頻繁に開催。
小さいものの、かなり電波の強力な情報発信基地となっている。
以前は大手町のJAビルに入っていたが、2015年4月に神保町に移転して以来、客層が幅広くなり、農業関係の仕事や勉強をしている人でなくても、とても楽しめる店づくりをしている。
ちょっとしたエピソードとして、つい先日、脳科学者の茂木健一郎さんが
来店したらしい。
最近、茂木さんは農業にハマっており大量に本を購入していったという。
店長さん曰く、一日中コンピューターと向き合って仕事している人、IT
の世界にどっぷり浸かっている人などは農業に関心を持ち、思い切りのめり
込んでいく傾向にあるとか。
なんとなくわかる気がする。
人間としての自分を見失わないようにしているのかも知れない。
農業⇔脳業の時代が到来している。
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