西城秀樹さんの葬儀の取材をしたのは5月のことでしたが、まるでその後を追うように今回、さくらももこさんが亡くなってしまいました。
「ちびまる子ちゃん」は世代が近くて自分の子供時代の雰囲気を楽しめるので、日曜の夜、家でゴロゴロしていると時々見ています。
学校のクラスメイトら子供はもちろん、大人も面白いキャラクターがたくさん登場して、いろんな人がいるから世の中楽しいんだということを僕たちに伝えてくれていると思います。
原作者が亡くなったからと言ってアニメの番組がなくなるわけではありませんが、どうも2~3年前から「ちびまる子ちゃん」それに続く「サザエさん」の視聴率の著しい低下が取り沙汰されているようです。
僕はかなり昔から「サザエさん」の放送が終わる時が、日本が本当に変わる時だと言っていました。
それに対してフジテレビは「サザエさんは永遠不滅です」と豪語していました。
しかし雲行きが怪しくなってきた。
そもそも当のフジテレビの長期的低落傾向にあり、これはもはや万人の知るところとなっています。
もしかしたら“その時”が少しずつ近づいているのかもしれません。
ふだんは仕事や接待でろくに家にいないお父さんも日曜の夜だけは家にいる。家族そろって楽しい夕食。家族のだんらん。
「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」は、そんなに日本の家族の幸せの時間をさらにあたためる暖炉の役割を果たしていたのだと思います。
しかし、そうしたお茶の間の習慣もとっくの昔に過去の遺物と化してしまいました。
そろそろお役御免なのか?
長年培われた習慣と、高齢者がテレビを求めていることを考えると、まだまだいける、そう簡単に消えてなくなるとは思えませんが・・・
でも、平成最後の夏のさくらさんの訃報は、何か日本人の生活が本質的に変わっていることを暗示しているようにも思えます。
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