エンディング産業展で、遺品整理クリーンサービスとともに特に気に入ったのが「旅する仏壇」です。
何と言ってもネーミングが最高で、出展ブースの名前が並んでいるだ
けの資料を見たときは、一体なんだろう?と思ったが、現物を見て納得
。おお、こういうものだったのか。
この仏壇というか、ご供養セットはお弁当箱みたいにコンパクトに収
まるようになっていて、どっかへ行くときにバッグに入れて携帯できる
。いわば置き電から携帯電話へ、パソコンからスマホへ、の発想です。
たとえば死んだ親父と温泉旅行に行きたい、おふくろが好きだった花
畑を見せてやりたい、あるいはワンコの散歩コースをまた歩きたいと思
ったら、この旅する仏壇を持って行ってチーンとやれば、思い出に浸れ
るわけです。
人間の脳はうまいことできているので、たったそれだけでも失った家族に対する回想の深度は段ちがいになるでしょう。
作ったのは若い仏壇職人や木工工芸士のチーム。こうした人たちは結
構すごい技術を持っているのだけど、産業の変化でそれを発揮できる機
会がめっきり減っています。
せっかく手につけた職を生かすには自分たちで企画を作るしかない・
・と生まれたのが「旅する仏壇」というわけ。
「あの世にいるお父さん・お母さんと旅に出よう」なんてキャッチフ
レーズが似合うかもね。
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