早稲田大学内に田んぼがあって生徒らが田植えすると聞いて、マイナビ農業の取材でやってきました。その名も「わせでん」。
大隈講堂の隣、大隈庭園の奥にあります。
どんな田んぼなのかと思ったら、直径5メートルくらいのかわいい「ドーナツ型」田んぼ。
ドーナツ型と言うのは、真ん中にポチッとサルスベリの島があるのです。
このサルスベリが由緒ある木だそうで、切るに切れなくてドーナツ型にせざるを得なかったということ。
2004年に開田した時はハート型に近かったそうで、それがだんだん凹みがなくなってきて、まぁるくなったとのこと。
毎年ここで苗を植えて、秋には約5キロのお米が収穫できるそうです。
田植えをするのは学生NPO「農楽塾」というサークルの子たちで総勢30名ほど。
今年は例年になく新入会員が多いそうで、女の子も男の子も泥んこの中に足を突っ込み、ワーワーキャーキャー。
見ていると可愛くて、こっちの心も💛、目も💕になってきます。
取材という大義名分のもと、こういうところにズケズケと入り込めるのは、ライターの特権と言えるでしょう。
大隈庭園に遊びに来ている一般の人たち――家族連れやお年寄りのグループもちょこちょこ覗きに来ていました。
地域に開かれたオープンキャンパスになっているので、基本的に誰でも庭園内は自由に出入りできます。
そのため土曜の午後は大学と言えどもまるで現代社会の縮図のように、若者(学生)一人に対して、年寄り5人と言う感じです。
おそらく新宿区で唯一の田んぼである「わせでん」。
来週は近所の幼稚園の子供たちがここで田植え体験をしに来るそうなので、少しだけそのスペースを残して1時間ちょっとで無事終了しました。
それにしてもホントに若さは財産です。
でも若い頃はそんなことには気が付かなくて、ザクザク無駄遣いしちゃうんだよね。
でもでもそれがいいんだよ。
若さを貯金や利殖のためにこせこせしたって面白くない。
「もっと有効に使えたかな」と後悔するくらいでちょうどいい。
そうした思いがあるからこそ人間の味が出ます。
農業もサークルもバイトも恋もいっぱいしてほしいと思います。
ついでに勉強も。
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