生殖機能終了後の人生とは?

 

上野の国立科学博物館でやっている「人体」展。

僕のボディもかなり古びてきましたが、まだまだ使わせてもらう予定でいます。

 

それで展示を見て、すごく当たり前のことに気が付きました。

 

大きく言うと、人間の身体は生まれてから死ぬまで3つの期間に分けられる。

 

①子供(生殖機能が起動する前)

②生殖機能活動期

③生殖機能終了後

 

めちゃくちゃ単純です。

確かにすべての生物は子孫を残すのを最大の仕事としているので、身体は生殖機能のあるなしで変化し、時代区分できます。

 

他の動物(植物)は子孫を残す仕事を終えたら、ほどなくしてこの世とさようならになるのだけど、人間の最も大きな特徴は、生殖機能をなくしてからの生存期間がすごく長いということ。

 

もちろん個人差があるけど、最近の寿命で言えば、人生の半分以上の時間が「生殖機能終了後」です。

これは特に女の人が実感しているでしょう。

男の場合は、その気があれば、生涯現役も可能なわけですが。

 

「生殖機能をなくす」と言葉にすると、かなり悲しい響きがあるのだけど、考えようによってはオンナであること・オトコであることから自由になったとも言えます。

 

僕も10代・20代の頃はホルモンの分泌に支配されて、よく頭がイカレていました。

性欲をほどよくコントロールするのはなかなか大変で、今思うと冷や汗かいたことも何度かあります。

いやいや、さすがにそういうものにはあまり悩まされなくなりました。

(ちょっとはあるけど)

 

かと言って、女も男もみんなが坊さんみたいになっちゃたり、悟りを開いたりしちゃったらつまらない。

 

生殖機能なくても恋愛もSEXも楽しめるわけだし、今の時代、この人生第3期をどう生きるかは本当に考えどころです。

 

できれば子孫を残すことの何千分の一でもいいから、のちの人類のためになることができればいいなぁと思います。