ちょっと春めいた日差しがやってきたので、中野の哲学堂公園までサイクリング。
そこで哲学するネコと出会う。
ベンチの背もたれにちょこんと乗っかって、ウトウト居眠りしているのかと思ったら、目は細めているものの、ちゃんと起きている。
こういうフリーのネコと出会うと、僕はいつも果敢に対話を試みるのだが、ニャーとかミャーとか語り掛けても、まったくリアクションしてくれない。
けれども拒否されたわけではない。
20㎝くらいのところまで近づいて写真を撮っても、背中を撫でても、逃げ出すどころか微動だにしない。
その背もたれの上にさりげなく、かつ堂々と“存在”しているのだ。
まるで瞑想中の老師のようだ。さすが哲学堂。こんな大したネコがいるなんて。
僕も何度かトライしたことがあるが、瞑想というのはうまくできない。
部屋を暗くし、ヒーリング系の音楽を流し、お香などを炊いてみても、その行為に集中できない。
なんだかこんなことをやっている自分は、自分じゃなく思えてきてしまうのだ。
そこで見つけたのが「瞑想書き」。
なるべく考えようとせず、頭に思い浮かぶ言葉・イメージを手書きでノートに書き留める。ただそれだけ。
ちゃんとした文章になってなくていい。単語の羅列でも構わない。
愚痴や泣き言や頭にきたことを書き散らしてもいい。
「おまえバカじゃないの」とか「あなた賢いわ」とか、自分を分裂させてAとBの会話にしてもいい。
ただひたすら意識の流れを「見える化」する。
紙とペン(鉛筆)を見ていればいいので、集中力も保てる。
瞑想効果があるので、瞑想書き。
最初はうまくできないかも知れないけど、続けてやっていると、そのうち自然にスラスラ言葉が出てくるようになってきて、これがけっこう面白い。
手を動かすことによって脳が開き、意識の奥から情報が湧き上がる。
心の声を聴くような感覚をつかめるのだ。
自分のものにできてきたなと思ったら、テーマや目的に沿って、仕事のアイディア出しの下書きに使ったり、ブログやSNSのメッセージの下書きに利用してもいい。
もちろん、創作活動のウォーミングアップとしてもOK。
たまにやるのではなく、できれば毎日やる。
朝起きたばかりの、脳も空気もきれいな時間帯、あるいは夜眠る前の、おしりに何もやることが残っていない時間帯がベストです。
興味があったら試してみてください。
ネコの手は借りられないので、自分の手で書いてニャ。
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