続けて思い出話を書いたので、ズシ、と心に重みを感じている。
とらやの羊羹か、名古屋名物ういろうを手渡された時のような重さ。
寂しさと、悲しみと、楽しさと、懐かしさが熟して詰まった重さだ。
宇宙に浮遊していた記憶のダストを書き集めて塊にすると、自分の中の宇宙にポコッと小さな星が生まれたよう。
フェレットを飼っていたAさんも、
亡くなった白滝さんも、
そんなに長く付き合ったわけでなく、とても親しかったわけでもないけど、
「同じ時間を生きた」と実感した人。
だから思い出して書いてみると、一つの「過去」が出来上がり、一つの「物語」になる。
書くという行為はとても面白い。
あなたも心のどこかに引っ掛かっているダストがあれば、書き集めてみるといい。
その人の目、話し方、歩き方。
その時の聞こえてきた声、音楽。
その場所に流れていた風。
それを塊にすれば、あなたの宇宙に星が生まれる。
誰にも見せなくていい。
その星はただあなたのために静かに輝く。
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