私立大学の受験も終盤を迎えたようです。
今日もうちの近くのM大の正門前には、夕方、試験を終えて出てくるわが子を待つ親たちがたむろしていました。
子供のことを心配している。
なのだろうけど、じつは自分の心配。
子供の受験を自分の検定試験のように考えているはようで。
「親として私は合格なのだろうか?」と、気が気でない。
不安な気持ちはわかります。
でも、その合否を子供が受ける大学に決めてもらうのか?
子供がM大に合格すれば、自分も親として合格なのか?
それで「上がり」で、子育て卒業というわけか?
でも現代子育てすごろくには続編がある。
4年後には今度は就職(就社)がやってくる。
これまた一大イベントで、再び親としての検定試験が行われる。
今度は子供が入社試験を受ける〇〇社に
「私は親として合格でしょうか?」と問いかける。
「いやぁ、もちろんです。こんな立派な息子さん(娘さん)を育てたあなた、合格!」
とポン!とハンコを押してもらえば満足なのか?
ゾロゾロ門から出てくる受験生たち。
その中からわが子の姿を必死に探し出し、駆け寄る親たち。
中には子供に「来てほしくない」とはねつけられたけど、やっぱり来てしまって、
遠目からわが子の姿を追う人もいるようだ。
なんだか年々その数が増えている気がします。
よけいなお世話だろうけど、ちょっと考えさせられる風景なのです。
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