「うおぉぉぉ おれは燃えているぜ!」
河合じゅんじが小学館のコロコロコミックに連載していた「かっとばせ!キヨハラくん」。
野球ギャグマンガですが、その初回に「中日ドラポンズ」の「ホジノ監督」が、カチカチ山のたぬきみたいに火のついた薪を背負って、このセリフを言いながら登場するシーンに大爆笑しました。
河合じゅんじは同じ名古屋出身の友達なので、プレゼントしてもらった本にいつもマンガのキャラとサインを書いてもらっていました。
それでいの一番に書いてもらったのが、カチカチ山のホジノ監督。
数々の栄光に包まれた星野投手&監督だけど、僕の記憶にあるのは、
ルーキー当時、巨人にめった打ちを食らってボロボロになって投げていたんだけど、どういうわけかベンチがちーとも替えなかったこと。
(ラジオ中継でアナと解説が「どうして交替しないんでしょう?」としきりと言っていた)
完全に打ち取って凡フライに仕留めたのに、そのフライを宇野勝選手が頭に当ててヒットにしてしまい、キレまくったこと。(球史に残るボーンヘッド「ヘディング事件」)
阪神の監督時代の日本シリーズ、甲子園で3連勝して嬉し泣きしちゃったのに、その後全部負けて、結局、日本一になれなかったこと。
本人にとってはろくでもないところが印象的なんだよね。
けどもちろん、ドラゴンズが優勝した時は僕も泣きました。
楽天でついに日本一監督になった時も嬉しかったなぁ。
しばし名古屋にいましたが、名古屋のテレビは星野さん追悼のニュースだらけでした。
やっぱり星野がいた時代のドラゴンズは面白かったでよ~(強かったというより、面白かったという印象が強い)。
名古屋人にとって、やっぱり星野さんは阪神・日本代表・楽天はオマケみたいなもので、中日ドラゴンズの♪星野仙一、強気の勝負~(「燃えよドラゴンズ」より)なんだがや。
もう一つ、星野さんは女性にもめっぽう人気があった。
それは愛妻家だったからだと思います。
妹が、奥さんを亡くした時の、憔悴した星野さんのニュース映像をよく憶えていました。
野球なんてまったく興味を持ったことがない妹ですが、女はそういうところをよく見ていて、星野人気の隠し味になっていたようです。
野球――特に日本のプロ野球にはすっかり興味を失って、最近は、高校野球と大リーグの日本人選手の活躍をちょろっと見るくらい。
星野さんが亡くなって、ますますプロ野球が遠くなりそうです。
もう一度、「かっとばせ!キヨハラくん」を読んでホジノ監督の激闘ぶりを笑って偲ぼうと思っています。
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