「未来食堂」の小林さんがまたテレビに出ていた。
自分のブログをふり返ったら、この前、未来食堂のことを書いてからもう4ヵ月が経っている。 光陰矢の如し。
●未来のストーリー
で、やっぱり話を聞いて、やっぱり感心してしまった。
お店の理念がとにかく素晴らしい。
ごはんを食べる場所は、誰もがそこ安心していられる場所。誰もに相応しい場所。
AIやロボットが台頭して、それまで有能と言われ、自信にあふれていたビジネスマンが失職し、失意の中で食堂にめしを食いにやってくる。
ある人は表に貼ってある「ただめし券」を使って、泣きながらガツガツ食べたりもする。
そして、お腹が満たされたて、ふと店内の他のお客を見わたす。
泣いているやる、笑っているやつ、怒っているやつ、まったりしているやつ、生まれてきたばかりのやつ、もうすぐあっちへ行っちゃいそうなつ・・・
いろんなやつがいいて、そいつらみんな、たくさんの人間の未来に思いを馳せる。
これからの人間には何が求められるのだろう?と。
話を聞きながらなんだか、ふと、そんなストーリーとシーンが思い浮かんだ。
●しょうゆを使わないきんぴらの話
今回、印象に残ったのは、お客さんの申し出を否定しない、ということ。
一例として挙げたのは、「あつらえ」――この店ではその日の定食のほかに、冷蔵庫にある材料を見せて、お客がほしい一品料理を作ってくれる――に、「塩気のない金平」を作ってくれ、という人がいたという話。
きんぴらには塩分のある醤油を使うので、通常、この注文はアウトだが、小林さんは醤油の代わりにお酢と砂糖を使って、なんとかきんぴらに近いものを作る、という。 (お酢を熱すると、しょうゆに近い風味が出せるらしい。今度実験してみよう)
●まず肯定し、受け入れて、考えて、工夫する
お客を否定しないなんて、そんなの商売なら当たり前だろ、という意見もあるだろ、
また、表向きはどんな会社もお店もそう言ってるだろう。
でも、いざ実行しているところはどれだけあるだろう?
小林さんのように考えて、こんな工夫をするだろうか?
実際、ノーといった方が面倒はないし、カッコもつけやすい。
自信があるように見える。
ノー、うちはそんなものは作りません。
ノー、それは僕の仕事じゃありません。
もちろん、理不尽な要求にはノーと言わなくてはいけないけど、すぐに否定する前に少しは相手を受け入れられるか、考えてみていいのかも。
イエス、やってみましょう。
イエス、できるかもしれません。
そして、人に対してだけじゃなく、自分に対しても。
イエス、やったことないけど、やってみよう。
イエス、自分のこういうところ、いいんじゃない?
(そいういえば「Yes、We can!」とういうのがあったなぁ。懐かしい)
人との関係も、自分の可能性らも、ます肯定して受け入れるところからしか始まらない。
未来はイエスと言った時点からスタートする。
もう一度、小さなところから「Yes、We can!」を実行したらどうだろう?
そんなわけで未来食堂、
4ヵ月前は「これから産休に入ります」とのことだったが、いつの間にか産休も終えて復帰していたようなので、しばらく神保町界隈に用はないけど、行ってみるか
・・・と思ってホームページを見たら、29日まで夏休みになっていた!
う~ん、未来はまだ遠い。
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