ナマケモノリズムで未来型脳を養生

 

 しばらくお休みなのでのびのび。

 しかも涼しいので超ハッピー。

 とくに出かける予定も立ててないので、時間を意識する必要もない。

 

 こういう機会があると、このタイムレスってこと、かなり大事だな~と感じます。

 

 普段、結構、時間に追われちゃているので、たとえ遊びにせよ、時間を気にしなくちゃいけない状況だと、あんまし休みの意味がない。

 

 僕たちは「タイム・イズ・マネー」など、いかに少ない時間でたくさんの仕事をするか、生産の効率性という価値観にどうしてもとらわれています。

 

 今でも、いかに効率的に仕事をするかとか、時間節約術といった情報に対するニーズが高いけど、そういう1のって、きっとこの10年の間に飛躍的に普及するであろうAI技術によって、ほとんど価値のないものになると思います。

 

 だって効率性という部分では、24時間365日、休みがなくても疲れ知らずで働けるAIに人間がかなうはずがない。

 

 むかしむかし――と言っても、ほんの100年も経たない昔は、穴掘りとか、重たいものを運ぶとか、吊り上げるとか、といった重労働は人間がみんなやっていました。

 今の基準で言えば、ウェイトリフティングとかハンマー投げの選手に相当するような強靭な肉体を持つ男たちがうじゃうじゃいて、彼らがそうした労働を担っていました。

 けど、それが今や、みんな機械に取って代わられた。

 

 それと同じことが、そんなに深い思考を必要としない、情報整理の仕事――つまり、今世の中にある大半のデスクワークの分野で起こるわけです。

 

 僕たちが知的労働・頭脳労働だと思っている仕事は、みんなAIにお任せでき、単純労働と同じになってしまう。

 

 そう遠くない未来――あなたも僕もまだまだ元気で働いている時代には、人間がやる仕事はそうした「単純労働」とは違う質のものになります。

 抽象的な言い方しかできんあいけど、それはきっと、もっと人の心に寄り添う仕事だ。

 

 近代的な価値観に囚われている僕たちは、どうしても休むことは罪悪で、睡眠不足でろくに頭が回らなくても懸命にがんばることが美徳なんだと思いがち。

 だけど、そうした、これまで社会に「大事だよ」とされてきたものは、これまた社会とか企業とかの都合で鼻チンされ、くしゃくしゃっと丸めてポイしてされてしまう。

 

 だから僕たちは自分の脳を変えるべきです。

 ちゃんと休んで、ちゃんと眠って、脳の新しい可能性を引き出すよう努めるべきです。

 この夏休みで日常と違う生活を送ることで、なんだか自分の身体のリズムが変わった気分になります。

 

 というわけで、気分次第で、止まっている創作に手を付けたり、新しい企画や9月のイベントの台本を書き始めるかもしれないけど、とりあえずナマケモノリズムでGo Ahead。