「ペリエ」なる飲み物に初めて出会ったのは、やはり80年代にロンドンのレストランで働いていた時でした。
早い話が単なる炭酸水なんだけど、独特の瓶に入っていて、なんだかすごくおしゃれ。
アルコールを飲めない人が食事の席でこれを飲んでいると、一緒にいる人がワインやビールを飲んでいても、全然違和感がない。
その頃の日本ではまだペリエを飲んでいる人なんていなかったので、さすがヨーロッパだな~と妙に感心したものです。
当時、日本人の感覚だと炭酸水って、ウィスキーや焼酎を割るためのもので、それだけゴクゴク飲むかなんて考えられなかった。
けど、僕は近年の夏はもっぱら、ふつーの、何も入っていない炭酸水を愛好。
「脱水症状にはソーダっすい」というわけで、気分によってそのまま氷を入れて飲んだり、レモンを絞って入れたり、果汁で割ったり。
喉に刺激があって、これが最高です。
逆にこの頃、市販の清涼飲料水ーーコーラ、サイダーなど、暑い時にガバガバっと飲みたくなるソフトドリンク一般――が飲めなくなってきた。
毎夏、購買意欲をそそるような目新しい製品が次々出るので、喉が渇いた時、ガツンと飲んでやろうと思って自販機などで買うですが、トライしてたいてい後悔する。
どれを飲んでも、後味がなんだか気持ち悪いのです。
百数十円無駄遣いしたという思いも手伝って、気分が爽快にならない。
ビールも飲めなくなった。
ここのところ、どうもあの匂いが鼻について、さらに飲んだ後の息が自分で気持ち悪くて、2~3年前からすっかりビール離れ。
付き合いの席で1~2杯飲む以外は、全然飲まなくなりました。
最近、大人気のノンアルコールビールも一度口にしてみましたが、全然ダメ。
でもやっぱり飲み会の席では、ああいうものを飲んで同化しないと違和感を醸し出しちゃうのでしょうか?
もちろん、車を運転しなきゃならない人、これからまだ仕事があるので・・・と言う人には最適だと思いますが。
ちなみにネットで「禁酒しました」と言いつつ、「だからノンアルコールビールを飲んでいます」という人がいるけど、それって・・・。
自分の意志で酒をやめておきながら、ビールの味と香りを求めるなんて、なんだか潔くないなぁと思ってしまいます。
ビールメーカーやその関連企業、あるいはそれ関係のお仕事をやっているとか、やむを得ない事情・しがらみみたいなものがあるんでしょうか?
酒やタバコって個人の嗜好・趣味の問題。
つまり、自分の生き方・メンタル・自分の中の文化の問題。
周りの人に迷惑かけないよう禁酒・禁煙するんだ、という理屈なのかも知れないけど、どうせやめるなら疑似的なものでごまかしたりせずに、ちゃんと自分の嗜好を変えたほうがいい。
よけいなお世話だとは思うけどね。
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