●夏はローリング・ストーンズ
気温が上がってくるとローリングストーンズが聞きたくなる。
夏はストーンズだ、ロックンロールだ!
とはいえ、じつはそんなに熱心なストーンズファンというわけでもなく、曲もそんなに知りません。
ざっと数え挙げても10曲くらいしか出てこない。
ビートルズやレッド・ツェッペリンほど、音楽性が幅広いわけでなく、プログレ系ほど深い陰影があるわけでもない。
僕にとってストーンズはあまりディープにはまりこむことなく、ほどほどのテンションを与えてくれる。
だから仕事のBGMとして最適なのです。
だけど、「アンダー・マイ・サム」と「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」はいつ聴いてもサイコーにカッコいいなぁ。
1990年の待望の初来日公演の時も、友だちと大騒ぎしながら東京ドームへ行きました。
もちろん、ミックやキースが目立つのだけど、僕にはドラムのチャーリー・ワッツが最も印象的でした。
メンバーみんな、演奏中、リズムを外すまいとドラムの周りに集まってくる。チャーリーの刻むハートビートがこのバンドの音楽を支えている、と思いました。
演出もド派手で大ロックンロール大会という感じでしたが、個人的には最近、YouTubeでお目にかかる60~70年代の少々ダークなムードがただようライブの方がそそられるものがあるなぁ。
●ブライアン・ジョーンズと芹沢鴨
ストーンズ関連のストーリーはあまり読んだことがないのだけど、この間、ネットで「ストーンズの成功の理由」について書いた文章があって、何気に読んでいたら、その理由の一つにブライアン・ジョーンズをクビにしたことを挙げていました。
ブライアン・ジョーンズは初期の中心メンバーで、もともとストーンズはミック・ジャガーやキース・リチャーズのバンドでなく、ジョーンズのバンドだった。
60年代当時、ストーンズはビートルズと張り合っていたのだけど、リーダーのジョーンズがドラッグとアルコールに溺れて、このままではバンドが崩壊する危機に瀕し、ジャガーをはじめとする他のメンバーが結託し、ジョーンズにクビを言い渡しに行ったというのです。その数カ月のちにジョーンズは薬物中毒で他界しました。
この話を読んでなんだか新選組に似ているなぁと思ってしまった。
当初、新選組のボスは芹沢鴨という武士だったのですが、素行が悪く、このままでは世間に認められないと察知した近藤勇と土方歳三は、他の隊士と共謀してボスである芹沢を粛正するのです。
どちらも反逆的な若者集団だけど、世間に自分たちの存在を認めさせ、上に這い上がるためめには、あまりに反社会的な面は矯正するバランス感覚と、自分たちを引っ張ってきたリーダーと言えど容赦しない非情さも必要なのだということですね。
●ミック・ジャガーと会った話
ロンドンの「ひろこレストラン(日本食)」にと勤めていた時、一度だけミック・ジャガーが来店したことがあります。
えらく若い恋人を連れてきたなぁと思ったら、娘さんでした。
あの当時(1986~7年頃)、まだ高校生ぐらいの齢だったと思うけど、すごく大人っぽくて美人だった。
そんな娘さんと一緒で気分が良かったせいもあり、終始にこやか・穏やかで、リラックスした様子でした。確かメインは焼き魚を食べていきました。支払いはアメックスのカードで。
ミックはじめ、メンバー全員、美味しく楽しくヘルシーな日本食をたくさん食べて、健康を維持して、死ぬまでロックンロールしてほしいと思います。
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