かのマンガの聖地・トキワ荘跡に程近く、マンガ地蔵・マンガご朱印で話題の金剛院。
これまでネット情報だけで紹介していたので、一度足を運ばねば、ということで先週土曜(3日)、イベントの取材で行ってきました。
ちょっと遅れてUP。
懐かしの西武池袋線・椎名町駅の改札を出ると窓に山門のイラスト。
そして、駅を降りれば、目の前に実物がドドンと登場。
僕が西武線住人だった(20代の頃、江古田に長らく住んでいた)時代の記憶を辿っていくと、このあたりはめし屋とか飲み屋とかのお店がゴチャゴチャっと軒を並べていて、その奥になんかお寺みたいなのがあったなぁ・・・という、影の薄い印象でした。
住職の話によると、その昭和的状態は、じつは僕がこの地域を離れて以降、20年余りも続いていたのだそうです。
かねてから計画されていた道路の拡張・駅周辺の区画整理が実行されたのはわずか3年ほど前のこと。
その時、金剛院も大幅にリニューアルし、現在の状態になったのだということです。
ただし目の前にいきなり現れるのは、お寺のご本堂ではなく、めっぽうお洒落なカフェテラスです。
お寺の境内のCafeというので、なんとなく線香臭いイメージを持っていたのですが、全然そんなことはなく、なんだか原宿とか青山あたりの裏通りにあるお店のようです。
僕が行った時はまだランチタイムだったので、お客さんもいっぱい。
入ってみたかったが、時間がない。
今回は取材で来たので、目的地はこのカフェの2階。
エレベーターで上がると、そこは多目的のイベントスペース「蓮華堂」です。
市区町村の〇〇会館、△△地域センターといった施設の集会場といった感じ。
10~20人くらいが集まるのにちょうどいい広さ。
でも詰めれば50人くらいはは入れるかも。
宗教色もほとんど感じさせない、清潔で親しみやすい空間です。
金剛院は地域のソーシャルスペースをめざして、いろいろな団体を受け入れ、コミュニティを育んでおり、その活動・情報発信は質・量とも目を見張るものがあります。
お寺のコンセプトは明瞭ですが、仕切り役の野々部住職は、それをことさら主張するわけでもなく、カフェとかバーのマスターみたいな感じで、鷹揚に構えてマネージメントしているようです。
いわばその情報発信基地である「蓮華堂」で行われた、この日のイベントは「金剛院で希哲する――昔話から読み解く日本のことわり」で、おなじみの日本昔話「笠地蔵」を題材に、登場人物はなぜこうした行動を取ったのか、この物語に潜む人生に対する考え方は何か、を解き明かしていく哲学講座でした。
その内容については、また明日。
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