酒・タバコ、やめて100まで生きたバカ:PART2

 

●禁煙したいって、それ本気?

 

 「16年前にタバコをすっぱりやめた」と話すと、「意志が強いネ」などと言われます。

 本心でそんなこと思ってないでしょ、あなた。

 

 それは意志が強い・弱いじゃなくて、本気でやめる気があるかどうか、の問題ですから。

 

 口では「やめたい」と言っているけど、本気でそう思っているわけではない人は、

 ま、いろいろ周りがうるさいし、禁煙の場所で我慢して数時間吸わずにいるのは辛いし、昔と違って社会的体裁もあんまりよくないみたいなので、できたらやめられたらいいなぁ・・・という程度にしか考えていない。

 

 だから、タバコをやめられない(実は“やめない”)私と、やめたあの人とはまったく違うカテゴリーの人間なのだ、と仕分けしたいわけです。

 

●無理してやめなくてもいい

 

 前にも書いたけど、かつてヘビースモーカーだった僕としては、吸殻ポイ捨てや受動喫煙などの迷惑にならなければ、無理してタバコをやめる必要はないと思います。

 

 タバコは健康に悪いのかも知れないけど、我慢することでストレスが蓄積されるのなら、そっちの方がもっと悪い。

 現代病の7~8割は悪質なストレスが原因。

 悪質なストレスはタバコよりも病気に繋がる可能性が高いのです。

 

●本気でやめたくなったら

 

 ただ、もし本気でやめたいと思ったら、自分を変えるチャンス・人生変える好機だと意味付けて、真正面から取り組んでほしい。

 

 「喫煙は病気なんですよ」なんていう医者の口車に乗って、禁煙治療なんて他力本願の方法は取らないでください。

 喫煙はただの生活習慣です。

 自分自身でコントロールできるものです。

 そんなことまで医者に頼ってどうする。

 患者様になって、もうけさせてあげる必要はありません。

 

 また、周りに「おれは禁煙しているんだ」なんて吹聴したりせず、主体的に孤独にやってほしい。

 人前で宣言することに意義があり、実行できる、と考える人もいますが、他のことならともかく、どういうわけか禁煙に限っては、この論理は当てはまらない。

 

 何週間か、何か月かはやめていたけど、また吸いだした人を何人か知っています。

 そしてまた「やめようと思えば、いつでもまたやめられるからいいんだ」という、わけのわからない言いわけをし、吸ったりやめたりを繰り返して、「おれは〇回禁煙している」なんで、これまたわけのわからない自慢をしたりします。

 

 どうやらこういう人は、「おれは一定期間、禁煙できた。やればできる人間なんだ」と勝手に納得してしまうようで、ほとんど自己顕示のために「限定禁煙」をしているようです。

 経営で成功していたり、ある程度の社会的地位の高い人にこういうタイプが多いようです。

 

●人生一度きりの禁煙

 

 禁煙なんて人生で1回限りでいいんですよ。

 死ぬまで吸わなければいいんですから、1回やればそれで終わり。

 この際、「死んだらいくらでも吸える」と思ってみたらどうでしょう?

 

 そんなこと考えただけでもストレスになるという人は、喫煙の害よりストレスの害の方が大きいので、やめないほうがいいと思いますよ。

 

 『タバコは百害あって一利なし」なんて、タバコ嫌いな人がついた大嘘です。

 タバコはコミュニケーションの潤滑油。

 喫煙者同士、仕事の合間や酒の席で集まってプカプカしながらコミュニケーション。

 あるいは孤独に紫煙をくゆらせ、物思いに耽る、なんて至福の時間じゃないですか。

 

 吸うにしろ、吸わないにしろ、あなたの健康、あなたの人生。

 喫煙も禁煙も自分のものにしよう。