若者言葉から今やすっかり一般に浸透した「ガチ」という言葉。
「What is GACHI?」
そう外国人に聞かれたら、どう説明すればいいか、考えてみました。
まず、「ガチンコ」の短縮形であることを説明しますね。
では「ガチンコ」とは何か?
「ああ、あのチンジャラジャラってやつ?」
ちゃうちゃう、あれは「パチンコ」。
やっぱり相撲の話をしなくちゃならない。
ガチン!とマジで、本気でぶち当たるから、ガチンコ。
つまり真剣勝負。この取組はガチンコだよ、とか・・・。
「え?ということは真面目にやらない、本気で闘わない取組もあるということですか? 相撲はスポーツじゃないんですか?」
いや、ちょっとスポーツというカテゴリーとは違ってて・・・ と、ここでやはり「八百長」という概念を説明する必要が出てくるでしょう。
「What is YAOCHOH?」
最近は鳴りを潜めているけど、
「立ち合い、右からこう当たりますから、あとは流れでどうこうで・・」
というのが数年前に問題になりまして・・・。
その言葉の由来は明治の「八百屋の長兵衛」というのがいて、商売上の取引があったりしてね・・・
「ええええ、ということは、スモウはインチキ? ビジネス?」
いや、インチキじゃないんだよ。
何というか、興行になっていて、江戸時代からの歴史があって・・・・
カブキとか、シアターと同じように考えてもらえれば・・・。
「スモウがカブキ? シアター?」
この辺りで江戸の名大関・雷伝為衛門の話など。
対戦相手の年老いたお母さんが見に来るので、わざと負けたという人情話もあるんだ。
そういう日本人の歴史や文化は詰まっているんだよ、スモウには。
奥の深いものなんだ。
Did You Understand?
「う~ん、ヨクワカリマセン。
それがGACHIになったんですか?」
「ガチ」の一言を説明するためには相当な時間と労力を要しそうです。
みなさん、東京オリンピックまでに英語の勉強も必要だけど、日本の歴史と文化も勉強しておきましょう。
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