他者に不寛容だから幸福度低い?ニッポン

 

  3月20日は「国際幸福Day」ということで、世界の幸福度ランキングというのが発表されました。

 日本は対象の155か国中、第51位。

 

 中の上だからまあまあいいんじゃないの。

 ノルウェーはじめ、北欧諸国がトップクラスか、まあ納得。

 ほとんどの欧米諸国より下なのはしゃーないけど、韓国(56位)、中国(71位)よりは上になっている。ああ、よかった。ホッ。

 

 ・・・というのが僕の最初の感想。

 べつに韓国や中国に敵意はないけど、オリンピックと同じで、何となくアジア地域のライバルというイメージがあるので。

 一般的な日本人の感想は、これと大同小異ではないでしょうか。

 あなたはどうですか?

 

 国連が勝手に評定していることだし、調査方法もよくわからないのですが、僕が気になったのは日本は「他者への寛容さ」という点でひどくポイントが落ちているということ。 

 

 「他者への寛容さ」が低い、すなわち「他社に対する不寛容」とは何を表しているのだろう?

 移民を受け入れないとか、外国人に対する差別ということ?

 あるいはいじめや自殺者が多いこと?

 それら、同質なもので固まり、異質なものを排除する傾向をまとめて「不寛容」と言っているのでしょうか?

 イマイチよくわかりません。

 

 「おもてなし」「気遣い」が売りの国のはずなのに、不寛容ゆえ幸福度が低い――というのは頭の中が「?」でいっぱいになります。

 

 でも、外からのお客さんにはすごく愛想がよくてフレンドリーなのに、いざその人が身内になる、つまり家の中に入り込んでこようとすると、一転して厳しく当たる、という伝統はありますね。

 

 特に親日家でなくても、外国人の間では、「日本は世界トップクラスの幸福な国」という人も少なくありません。

 でも、日本人自身は「幸せじゃないよ~」と思っている人が多く、自己評価はきっとこの国連評価の51位よりももっと低くなるような気がします。

 

 どうしてこんな豊かな国にいて幸せと感じられないのか?

 じゃあどうすれば幸せを感じられるのか?

 ひとりひとり、そのへん本気で考えないと。

 子供も若者も中高年も、これからの長寿社会、本当に苦しくなってしまうと思います。