その昔、息子が小1だか2年の時、保育園時代からいつもいっしょに遊んでいる三人組がわが家に集まり、お菓子をボリボリ食べながら歓談をしておりました。
クリスマス間近な時期だったので、話題は自然とサンタクロースに何のプレゼントをもらうかということに。
うちの息子とゆうきくんは、サンタクロースがイブの夜に必ずややってくると信じて疑わず、話に熱がこもります。
「今年もサンタさん来るかな?」
「うん来るよ。今年は何くれるかな?」
「おれはね、絶対〇〇もらう。ちゃんとお願いしてあるから」
「おれももらう。おれもチャンとやってるからね」
ちゃんとやってるって・・・何を? 勉強? いい子にしてるってこと? とツッコミたくなるような会話だが、そんなちゃちなつっこみよりもっとすごい爆弾が、もう一人のヒロくんの口から飛び出した。
「おまえらバっカじゃないの。サンタなんていないんだよ。あれはね、お父さんがやっているの」
あとの二人は呆然。
・・・というわけで、詳しい経緯は忘れたけれど、その年を境に息子たちはサンタクロースの存在を信じなくなったと思います。
情報化社会は、子供がいつまでも夢を抱くことを許さない。
哀しいね、寂しいね・・・なんて言いません。
本当の勝負はそうした夢が消え去ってからです。
「♪恋人はサンタクロース」じゃないけど、大人になるとわかるのです。
サンタクロースって何なのか?
昔の人たちは凍えそうな冬の季節、どうしてそんな存在を考え出したのか?
いえいえ、ネットで検索しても答は載ってませんよ。
ひとりひとり、それを考えるのがクリスマスなんですから。
辞書の解説みたいなものを読んで「ふむふむ」と納得してちゃだめですよ。
それはあたたにとっての答でないし、僕にとっての答でもありません。
それにそれは毎年違っているので。
サンタクロースは人のその人生に合わせて、毎年変態しているんです。
今年のサンタはいったいどんな姿で、どんな中身で、どんな意味を持ってあなたの前に現れるのか?
素敵なプレゼントをもらえるのを願いましょう。
それでは楽しいクリスマスを。
2016・12・23 FRI
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