「運動会見てて、あーっ、自分にはもう二度とこんな日は還ってこないんだなぁって思っちゃったよ~」
いつも素敵なセリフ、楽しいコメント、気になる情報を発信してくれるお友達――彼女は2児の母でもあります――が、また今日もぶちかましてくれました。
週末、子供(小学生)の運動会に行った時の感動ストーリーを語ったのちに出てきた、なんともエモーショナルなセリフは、秋が来たからセンチメンタルになったせいでしょうか。
僕は表面上、軽く受け流しながらも、お腹の中では腹を抱えて笑い転げていました。ごめん。
そうですよ。子供の青春はこれからだけど、あんたの青春はもう終わりです。
ちゅーか、とっくの昔に終わってる。いったいいくつだったけ?
あ、30? まだまだ若いね。こりゃ苦しいよね。
♪若いという字は苦しいという字に似てるわ~
という歌が昔あったけど、禁煙してまだ日が浅いので、時おりタバコ吸ってる夢を見ちゃって、ガバッと起きちゃう――っていう状態だね。お気の毒。
はよ年取ったほうがええでっせ。50にもなればそんな夢は見なくなるさかいに。
僕くらいになると、神様に子供の頃や若い時代に戻してやる、もう一度、あの日々を送るチャンスをやるぞ、と言われても、「めんどくさいからもう結構です」と言ってしまうでしょう。
運動会で一等になることもなかったし、大したことをしてきたわけでもないけど、あんまり後悔することはありません。やりたいことやって、けっこう楽しい思いもいっぱいしたしね。
あの時代に10代・20代でよかったなぁと思えるし、今、50代でいいなぁとも思える。
こういうのはもしかしたらごまかしの一種かも知れないけど、そうやって過去の自分を受け入れていかないと、後半、生きていくのがほんとにきつくなります。まだまだこれからもう一幕、二幕ありそうなので。
人間はみんな自分の人生の台本を、状況に応じてちゃんと自分でリライトしながら書いているのだと思います。
というわけで、お友達には禁断症状が消えるまで、子供の成長を見守りながら、自分もシンクロナイズしてもういっぺんいっしょに青春楽しみながら生きてほしい。
でも、くれぐれも子供に嫉妬なんかしないでね。
2016・10・4 TUE
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