華のある店・華のある人・華のある文章

花の季節。

人やその場の「華」とはなんだろう?と考えます。
連休はどう過ごしていましたか?もしやまだ連休中とか・・・。
ぼくは家でごごろして本を読んだり、カミさんと映画を見に行ったり、ちょっとしたお祭りに行ったり、久しぶりにゆっくり過ごしました。
で、これまた久しぶりに、立て続けにあちこちで外食もしたのですが、飲食店関係の企画をやっているせいか、いろいろなところが気になりました。

 

いちばん気になったのは、抽象的ですが、そのお店に「華があるかどうか」。

もちろん、店内に花が飾ってあるかどうかの問題ではないのですが、味もそこそこ、接客もそこそこ、内装もそこそこ、同じようにそこそこの店があっても魅力的でまた来たいなと思う店もあれば、そうじゃない店もある。もっと言えば、料理はおいしい、また食べたいと思うのに、店自体はあまりぱっとしない、というところもある。


これは結局、その店に華があるかどうかの問題なんだなと思います。そして華とは結局、そこで働く人間の問題。店主はもとより、アルバイトのスタッフまで。そのお店が好きか、働き甲斐があるか、働くのが楽しいか、お客に喜んでほしいと思っているか・・・そうした気持ちが、形にならないエアとなり、抽象的な華になっていくのだと思います。


 そうして、そういうエア華に触れると、お客の方も楽しくなって、店全体が華やかになる、さらに料理や飲み物もおいしくする(おいしく感じられるようにする)という好循環が起こるのでは・・・と思います。


 そう考えると、舞台と一緒ですね。シェフもホール係も、お客の前に出る、サービスをする以上、りっぱな役者。役者なら華がないと。人前に出て、その時間その空間で何か表現、パフォーマンスをする仕事はみなそうですね。

 

 文章もまた然り。どんなカテゴリーの文章であっても華がないと魅力的なライティングにはならない。

 そことはいつも意識していなくては・・・と思っています。