歌うピザ屋「マッシモ・タヴィオ」が店頭をリニューアル。最近は永福町の名店、ひいては東京でも屈指のピザレストランとして人気店になっています。
ちなみに「歌うピザ屋」とは僕が勝手につけてるキャッチフレーズ。
先週の水曜の朝、うちの前をオーナーシェフのマッシモさんが自転車に乗って♪タラッタラッタラ~と通ったので、随分早い出勤だなと思って見に行ったら工事していました。
以前はインテリアと比べて、表の看板がイマイチお洒落じゃないな、と思っていましたが、ロゴ入りの地中海ブルーのアーケードとなり、イタリアの食堂らしくカッコよく変身しましたよ。
僕のイタリアに対する第一印象はアドリア海です。20代の頃、ギリシャのパトラスという町からブリンディシ(あのブーツ型の踵のあたり)という町まで船旅をしました。
船旅と言ってももちろん豪華客船などではなく、日常的に運航しているフェリーです。
ユーレイルパスでタダで乗れたのだけど、タダ乗りの連中には客室など与えられず、吹きっ晒しの甲板の上にそのまんま転がされていました。
その時、たまたまいっしょだった日本人の女の子グループはたまらずお金を払って客席を取ったのですが、僕はまんま寝袋に入って(夜行便でした)甲板の上。
しかも結構海が時化ていて右から左へ、左から右へ一晩中、ゴロゴロ転がっていました。
これだけ聞くと相当ひどい目にあったと思われるでしょうが、多国籍のバックパッカーの連中と大勢でゴロゴロして、奇声は上がるし、歌は歌い出すし、めったやたらと盛り上がっていました。
若いって素晴らしい。青春\(^o^)/
もちろん全然眠れませんでしたが。イタリアと言うと、ローマだのベネチアだの街でも、遺跡でも劇場でも美術館でも、ピッツアやパスタでもなく、まず真っ先にあの海の上のバカバカしくも楽しかった一夜を思い出してしまうのです。
それにしても精神年齢20代を標榜していても、体力的なことを考えると、さすがにこれからあんな旅をできる自信はないなぁ。やはり若い時にしかできないことがある。
その体験は自分の宝にしたいものです。
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