僕たちは「人口1億時代」を生きる日本人である

 

 「人口が1億人を突破してから日本の社会のあり方が劇的に変った」

 

 ――その劇的な変化の中身はいろいろあるのですが、ま、それはひとまずおいて、この話を聞いてから、いったい1億を突破したのはいつだったのだろう?と調べてみました。

 

 1966~67年(昭和41~42年)が正解!のようです。

 

 あらら?

 戦時中は「進め1億火の玉だ!」「1億玉砕」「「1億総懺悔」とか、

 テレビが普及し始めた昭和30年代前半には「1億総白痴化」なんて、

 すでに言われていまたと思うのですが…と、さらに調べてみると、

 

 これは、大日本帝国(内地・朝鮮・台湾・樺太)、あるいは、租借地(関東州・満鉄附属地)および委任統治領(南洋群島)を含む帝国全土に住む臣民の国勢調査人口が1935年(昭和10年)以降、約1億人であったことに由来するそうです。(ウィキペディア)

 

 というわけで1億にこだわってきた日本人、ついに正真正銘の1億人を達成した日はさぞや誇らしかっただろうの思います。

 そう言えば僕も小学校に入学間もない頃、先生が社会の授業で「皆さん、日本の人口は1億なんですよ」と、なんだか勝ち誇ったように言っていたのを覚えています。

 

 東京オリンピック(1964=S39)で盛り上がって、景気もバンバンよくなって、敗戦の記憶もぶっ飛んで、ついに1億突破!で、名実ともに世界の大国へ…という時代だったのでしょうね。

 

 でも人口って単なる統計じゃありません。

 すごく奥が深くて、きっと僕たちの人生・社会にすごく大きな影響を及ぼしていると思います。

 

 少子高齢化で人口が減少していくのを憂える声が大きいけど、もしかしたら人口が減っていくのって、見方を変えたら、まともな生きやすい社会になっていくことなのかも……。

 

 日本も30年後くらいには、また1億を割るそうで、その時はどんな時代になっているのか、ちょっと楽しみです。

  それまで生きていれば…の話ですが。」