腹が減って喉が渇いている遊び人

 

 中年以上のいろんな人に会って話を聴いて思うのは、魅力的な人っていうのはすべからく若い頃「遊んでいる」ということです。

 

 「遊ぶ」というとチャラチャラしたイメージがあるけど、自分の意志がなければガチで遊ぶことなど出来ません。だから言い換えれば「自分の意志を貫いて一生懸命生きてきた人」と同義語なのかも知れません。

 ある意味、自分の人生の追求にハングリーでサースティな人ですね。

 

 「失われた10年やら20年やら」っていう閉塞の時代になってしまったのは、経済のこともあるけど、結局、社会がこうした「ハングリーでサースティな遊び人たち」を容易に許さなくなった結果なのではないかと思います。

 

 だから、子どものうちから、まさしく「遊び」を剥奪して、塾だの習い事だのお受験などに躍起になるのは、人間の教育としてむしろ逆効果なのではないかとも思えるのです。

 だって、遊びをやめさせるって、自分の意志を持って生きることをやめさせるのと同じ意味。

 

 遊ぶことで人は成長し、学習する。いいおとなになる。