土曜日に亀戸に行った帰り、
立憲民主党の野田代表が
駅前で演説しているのに出くわした。
大勝おめでとう。
でもだいじょうぶかな?
15年前の政権交代。
「悪夢の民主党政治」と、
安倍元首相は繰り返し、国民に刷り込んだ。
確かに悪夢だったかもしれない。
旧民主党が失態を繰り返し、
「やっぱり変えてもだめだ~」と、
国民を失望させた罪は大きい。
もともと変わるのが大嫌いな日本人が、
ますます政治を変えることに消極的になった。
おかげであの時は、自民党のアピールが説得力を持った。
そして目先だけの経済政策がウケて、
多くの国民が安倍政権を支援した。
それに乗じてこの10年あまり、
裏金問題をはじめ、やりたい放題。
「1億総活躍社会だ!」
「みんな100まで幸福に生きよう」
なんて美談が語られる一方で、
若者も高齢者もカネのことで頭がおかしくなり、
振り込め詐欺、投資サギ、インチキビジネス、
果ては闇バイトによる強盗殺人が横行する
社会になってしまった。
「悪夢の自民党政治」の成果。
これまた「失われた10年」ではないか?
しかし、これはこの10年あまりのことだけでなく、
昭和・平成と続いてきた、
この政党の生活習慣病みたいなものである。
僕の人生に匹敵するほど
長期にわたって築きあげた利権構造は、
ちょっとやそっとで崩れない。
今回の選挙で立民が大躍進したが、
野党第一党ということで、自公政権にお灸をすえるために
仕方なく投票したという人もすくなくないだろう。
けど、「お灸をすえる」なんて、
甘っちょろい、のんびりしたことを
言っていられる状況なのか?
かつてのトラウマもあるし、
そもそも立民に野党を束ねる力がないので、
すぐに政権交代には繋がらないだろう。
これからどうなっていくのか、
まず見守るしかないのだが、
このひどい状態を作り出した最大の原因は、
53%という、前回を下まわる低投票率がある。
いくらネットが普及し、SNSが広まっても、
結局、政治のことなど、みんな他人事だから、
情報などあってもなくても同じなのだ。
だけど政治を、生活の基盤となる社会構造を
いつまでも無視できるのか?
経済問題のみならず、
ロシア、北朝鮮、中国の動きなど、
国際情勢もやばいし、
アメリカももしトランプが再選されたら・・
という不安がある。
イスラエルとパレスチナの戦争も
まったく影響がないわけがない。
そして、今回の選挙ではほとんど触れられなかった
少子高齢化問題や教育問題。
耳障りの良い美文フレーズばかり聞かされて、
こうして手をこまねいているうちにも、
僕たちはどんどん齢を取っていく。
いやがおうでも、日本にも何か大きな変化が迫っている。
自分を含め、変化がきらいな日本人も、
近いうちにまた、
何らかの悪夢を見なくてはならない。
そんな覚悟も必要なのではないかという気がしてしまう。
毎月、ウェブサイトのコラム記事で
世界の終活映画の紹介をしているが、
フランスの近年の代表的な終活映画が
「パリタクシー」だ。
あらすじはシンプルで、これから施設に入居するという
92歳のおばあちゃんが、自分が住んでいた家から施設まで
タクシーに乗り、回り道をして、自分が暮らしてきた
パリの街を周遊するという物語だ。
タクシードライバーは当然、ひと癖ある中年男。
(変な奴が絡まないと、映画として面白くない)
いいおっさんだが、年齢は彼女の半分の46。
いわば息子と孫の中間みたいな、微妙な年齢設定である。
フランスも高齢化社会が進んでいるので、
こうした設定も面白く見える。
そしてまた、彼は当然のように、人生に問題を抱え、
経済的トラブルに苛まれている。
それでも救いは、彼がなんとか家族を守りたいと
考えているところだ。
しかし、タクシードライバーのギャラでは、
とても短期間にこのトラブルを解消しようにない。
つまり、追い詰められているのである。
しかし、ご安心を。
彼はけっして闇バイトに手を染めたり、
乗客であるおばあちゃんを脅したり殺したりして
カネを奪ったりしない。
これはそうした類のブラックなドラマでなく、
コメディ要素の強いヒューマンドラマである。
だから、こうした映画のお決まりで、
最初、ぎくしゃくしていた二人の仲は
しだいに打ち解け、おばあちゃんは
自分の思い出を彼に物語るようになる。
じつはその内容が、かなりブラックである。
僕が驚いたのは、彼女が若い時代、
1950年代のフランスでは、
まだひどい女性差別がまかり通っていたことだ。
何となくではあるが、20世紀にあって、
芸術・文化が発達したフランスは、
世界で指折りの先進的な国で、
女性が大事にされていたーーというイメージがあった。
この映画で語られていることは、
たぶん史実に基づいていることだと思うので、
かなり意外だった。
ほとんど昭和日本と変わらない。
もっとひどいぐらいである。
そして、彼女がより悲惨なのは、
暴力をふるった夫だけでなく、
可愛がった息子にも裏切られてしまうこと。
息子の裏切りは、当時のフランス社会の
現実を象徴しているのだろう。
普通のおばあちゃんのように見えたのだが、
ヘヴィなドラマを抱え、社会の差別と闘って
92歳まで生き延びたのだ。
厳しい人生だったが、
それでも私は良い時代を生きたと、彼女は語る。
そんな彼女の心情を表すかのように、
全編にわたって古いジャズが心地よく流れていく。
最後はとても心あったまる終わりが待っている。
てか、こんなおとぎ話みたいなオチって、
いくらヒューマンタッチの終活映画とは言え、
今どきアリ?みたいな感じ。
でも、人生がこんなおとぎ話で終わるならいい。
観た人の多くが、きっとそう言うと思う。
今年4月に学生時代の友だちが亡くなったので、
先週、同級生を集めて「偲ぶ会」をやった。
訃報を聞いた時は、そうでもなかったが、
こうした会を開いたり、追悼文を書いたりすると、
その友だちが、この世界にいなくなったという事実が、
後を追ってじわじわと体に沁み込んでくる。
まったく思いがけないことだったが、
おかげでこの1週間ほどメンタル不調に陥った。
20歳の頃、いっしょに劇団を立ち上げた仲間だったので、
ちょっと特別な存在だった。
ただ、20代後半以降は
これといって親しく交流していたわけではない。
年賀状で近況報告をやりとりしていただけだ。
出会って5年間ぐらいがすべてと言ってもいいくらいだ。
若い時代は損得勘定抜きで、
いろんなやつと付き合っていた。
「抜き」というより、アホだったので、
どうすれば損で、どうすれば得なのかが
そもそもわかっていなかったと思う。
けれどもそうしたアホな時代の思い出こそが、
ここまで生きてくる間、
心を満たす財産になっていた。
そして、この財産は一生残り続けるのだろう。
もし、認知症になったら、
社会人としての分別や損得勘定は忘れてしまっても、
アホな連中と演劇をやった記憶だけは残るのかも。
心の底から楽しんで、一生懸命やったことは、
きっとずっとそのままだと思う。
Where is a Dog?
「犬はどこにいるの?」というのが店名。
吉祥寺にあるグルテンフリーのカフェで、
「ヴィーガンライス」を食べた。
肉に見えるのは大豆ミートだ。
日本人の主食はコメだが、
昨今のパン、麺類、パスタの人気を考えると
半分とまではいかないまでも、
主食の3~4割は小麦由来が
占めているのではないかと思う。
けれども、この小麦が
健康トラブルのもとになっている人が意外と多いようだ。
もともと小麦を主食としている欧米人が、
小麦がアレルゲンとなっていることに気付き、
グルテンフリーのムーブメントが広がっている。
それなのに、伝統的にコメと大豆を食し、
世界に冠たるグルメ大国にもなっている日本が、
この方面にひどく疎いのはなぜだろう?
しかもグルテンフリー食品は、ずいぶん高価で、
あまり気軽に手を出せるものではない。
もっと気軽にグルテンフリーや
ヴィーガン料理を食べたい・体験したい
という人は多いのではないか?
そうした人にとって、
ユニークな店が多い吉祥寺は
探索のし甲斐があるのでないかと思う。
さて、「犬はどこにいるの?」というこの店、
入ってみると、店内はネコだらけ。
でも、この中に一匹だけ犬がいる。
ぜひ一度、犬を見つけに行ってください。
東京博善の「ひとたび」というオウンドメディアで、
毎月、「世界の終活」に関するコラム記事を書いている。
その記事で毎回、最後のパートで
「終活映画」を紹介しているのだが、
その大半が、主人公が旅をする映画、
ロードムービーである。
「はじまりへの旅」/アメリカ
https://eiga.com/movie/83862/
「君を思い、バスに乗る」/イギリス
https://eiga.com/movie/96989/
「パリタクシー」/フランス
https://eiga.com/movie/98840/
「ノッキング・オン・ヘブンズドア」/ドイツ
https://eiga.com/movie/47692/
死を意識した人、人生の終わりが見えた人は、
少なくとも映画というフィクションのなかでは
皆、旅に出る。
それは過去を検証する旅、
他者とのつながりを確かめる旅、
そして、この世における自分の存在を
再認識する旅である。
「わたしは本当にこの世界で生きて来たのだ」
と、登場人物は思う。
そこに文学性・ドラマ性を見出し、
エンタメ性を掛け合わせたのが終活映画だ。
そして、彼ら・彼女らは
こんどはあちらの世界に旅立っていく。
僕たちの人生は、割とどうでもいいものに縛られ、
時間の大半を、家や仕事場に留まって
浪費しているのではないか、と思うことがある。
仕事や家族が「割とどうでもいいもの」
というのは乱暴だし、批判があると思うが、
僕たちは自分を大事にするためにも
しょーもないしがらみから逃れて、
日常から離れた「旅」を大事にした方がいい。
観光旅行のような経済の消費行動動ではなく、
自分の人生を形づくる自由な旅。
出ようと思えば、それは明日からでも出られる。
人生は思ったよりもずっと短い。
「人生の最後に旅をしよう」
そう思いついた時には、
もう頭も体も心も動かないかもしれないのだから。
葬式に来た人たちが思わず「ワハハ」と笑ってしまう
遺影がいいなと思った。
というのも、今日、義母と散歩に行ったら、
珍しく写真を撮らせてくれたからだ。
写真を撮られるのがきらいで、
これまで何度カメラ(スマホ)を向けても
そっぽを向くばかり。
しかたないので、盗撮(?)を繰り返していた。
今日は天気もよかったし、
一昨日、美容院に行って
ヘアスタイルもきれいになっていたので、
ベンチに座っていた時、
何の気なしにスマホカメラを向けてみたら、
どういう風の吹き回しか、
みずからおどけたポーズを取り、
まともに正面から撮影に応じてくれた。
おお、初めてと言っていいくらい
よいポートレート写真。
子どもみたいに
かわいくてひょうきんである。
晩飯の時に、
「これ、遺影にどう?」と言って
カミさんに見せたら、笑って大喜び。
部屋に飾るにもいい感じだ。
葬式に来た人たちが笑い、
家族の心を明るくできる、
自分のもそういう遺影がいい。
もうすでにだいぶ自由だけど、
死ぬときはもっと自由。
そう考えると、死も怖くない。
演劇をやっていたので、むかしは演劇をよく見た。
しかし最近は、
・義母の介護・面倒で、
仕事以外ではめったに家をあけられない。
・観劇料が高い。
・その割に面白くない。
あるいは面白い芝居が少ないように思える。
3つの理由で、劇場に足を運ぶことは
年に1,2度しかない。
とは言え、演劇には人一倍興味がある。
受け持つ生徒の顔と名前を一発で覚えるという
離れ業をやったのにもかかわらず、
5年生女子から「キモ先生」と言われて
意気消沈してしまった小学校の臨時教師Kくんは、
この秋、演劇発表会の演出をやっている。
彼は大学時代、サークルで演劇をやった経験があるので、
それにもとづき、5年生相手に腹式呼吸やら、
舞台に立った時の目線のことなど、
ビシバシ指導をしているというのだ。
上演する芝居の内容はよく聞いていないが、
小学校なので、もちろん全員参加。
ただ、役者をやりたくない子は、
裏方でもOKなので、
照明や小道具係などを希望するらしい。
登場人物は村人1、2.3・・・みたいな役が多く、
あまり目立ちたくない子は、やはりこれらを希望。
でも、こういう機会に超積極的な、
自己主張の強い子は必ずいる。
このテの子ども、スポーツ分野は男子が多いが、
演劇などの文化・芸能系は、圧倒的に女子だ。
話を聞くと、どうやら主役は女の子で、
魔法を使えるお姫様うんぬんと言っていたので、
「アナ雪」みたいな話なのだろうか?
やる気満々、「あたしはスターよ」
みたいな女の子が3人、
クラス内オーディションで選ばれた。
面白かったのが、女の子の役なのに、
主役の立候補者の中に、男の子がいたという。
僕たちの時代には考えらえなかった。
なかなか勇気のある子だ。
彼はセリフも演技もけっこううまかったようだが、
プロの世界ならいざ知らず、
学校教育の一環である演劇発表会で
ヒロイン役に男の子を配役するわけにはいかない。
残念ながら、彼は落っことされて、
村人1、2.3・・・にされてしまったようだが、
どんな子なのか、なんだかとても気になった。
小学5年生の演劇発表会。
どんな役を希望するのか、
どんな役・どんな係に就くのか、
何かその子のこれからの人生を
暗示しているようにも見える。
もちろん、この時点ですごく引っ込み思案で、
村人1をやっていた子が
数年先に突如覚醒し、大スターになったり、
照明係をやっていた子が
そのままメカ系の道でイノベートして
有力ベンチャーになったりとか、いろいろあり得る。
勉強やスポーツの場とは違う、
可能性の舞台が、演劇の場には広がっている。
むかし、猛毒の大腸菌O157が流行した時、
その原因がカイワレダイコンにあると報道されて
大さわぎになったことがある。
そこで誤解を解き、
カイワレダイコンの安全性をアピールするため、
当時の厚生労働大臣はじめ、政治家のお偉方が
テレビカメラの前でカイワレダイコンを食べ、
その安全性をアピールするという
パフォーマンスをやった。
正直、ちょっと無理してがんばっているなと思ったが、
(少なくともおいしそうには見えなかった)
とりあえずそれでことは収まった記憶がある。
さて、そこで今月から始まった、
高齢者に対する
「レプリコン(自己増殖型)ワクチン」の接種。
その安全性や副反応の影響が懸念されており、
「レプリコンワクチン接種者は立ち入りお断り」という
病院があちこちに現れている。
このワクチン接種者が呼吸すると、
有害な感染性生物学的毒素が大量にばらかまれ、
近くで同じ空気を共有する人の
健康を害するリスクが高まるからだ。
危険性は国内外の多くの専門家によって指摘されている。
そもそも欧米ではこのワクチンは認可されていないのに、
日本は受け入れてしまった。
でも、ただでさえ働き手が減っているのに、
働き盛りの若い年代に
健康リスクを負わせることはできない。
なら、生産性の低い高齢者
(および、基礎疾患のある人)ならどう?
高齢者なら「感染症の理数を減らせますよ」と、
理由づけられるし。
そこでなんかあっても「お齢ですから」と、
原因特定されにくいし。
ちょうどいいモルモットになるんじゃね?
それでどうなるか、様子を見ましょう。
というわけで、高齢者への接種が決まったらしい。
というのは僕が勝手にでっちあげた
バックストーリーだけど、
そんなに間違っているとは思えない。
うちにも義母のところにご案内が来たが、
受けさせるつもりはない。
これだけあちこちで「ヤバイ」と言われているので、
先に挙げたカイワレのように、
政治家のお偉方がテレビカメラの前で
ワクチンを接種して「安全・安心です」
とアピールでもすればいいのに、
その気配すらない。
ということは???
打つ・打たないを決めるのはその人自身だが、
ワクチンの毒素が周囲に
ばらまかれるという話を聞いては、
「どうぞご自由に」とはいえない。
高齢者の皆さん、モルモットになっていいですか?
人類の役に立つのなら、
子どもたちの明日への礎になるなら、いいですか?
小学校で臨時教師をしているK君は、
先日から5年生を担当することになった。
彼は1回会っただけで、
クラス全員の顔と名前を覚えられるという特技の持ち主。
大人の社会では優秀な人、
もちろん、学校の先生としても優秀と認められるはず。
だが、男子は「「せんせー、スゴっ!」
と、素直に賞賛してくれたが、
女子は「せんせー、キモっ!」
たしかに一発で30人余りの
顔と名前を記憶できる能力は、
執念とか執着心とか、
ちょっと異常性の強い気質と結びつくのかもしれない。
驚異だけでなく、脅威の目で見られたのだろうか?
この年頃は女の子の方が成長が早く、
大人にリーチしている。
男の子は単純にその人の能力を評価するだけだが、
女の子はどうも、それを通り越して、
その人の人間性全体を見抜く力があるのかもしれない。
「おまえ、変態×オタク×ストーカー野郎と
みられたんじゃねーの?」
と、冗談交じりで言ったら、
K君、ちょっと動揺していた。
僕は彼を頭脳明晰な好青年だと思っているが、
少なくとも大谷選手的な
明るいスポーツマン風ではない。
それに大半の男は、何かのきっかけで、
変態、オタク、ストーカーになる可能性は持っている。
おそらくそこを突かれての「キモっ!」なのだろう。
それにアニメやマンガなどの影響で、
日本は世界一のロリコン大国になっている。
ふだん生活していると、気が付かないが、
リアルでも、バーチャルでも、
巷にこれだけかわいい美少女が溢れている国は、
世界のどこにもないだろう。
じつはそれが日本の観光資源の一つになっていて、
オタクな外国人旅行者を引き寄せてもいる。
たぶんこうした環境が
彼女らの心に微妙に影響を及ぼしているのではないか。
というのが僕の見立てである。
いずれにしてもK君には
この生意気な女の子たちにめげず、
なんとか手なずけて
先生としてがんばってほしい。
そして、くれぐれも本物の変態に変身しないことを
祈っている。
チョウチョと言えば春を連想するが、
夏の終わりから9月にかけて、
近所の公園でやたらとチョウチョを
多く見かける。
この時期、トンボが多いのはわかるが、
なぜチョウチョ?
それに暑さが残っているせいか、
セミ(ツクツクホウシ)もまだがんばっている。
猛暑で季節感がめちゃくちゃだが、
何はともあれもう10月で、
今年も残り3か月と思うと、
心穏やかでいらえなくなるが、。
1日3分深呼吸して、
自然の美しいものを見れば
きょうも1日豊かな気分になれる。
テレビにネットに、美しい努力、ドラマチックな成功、
カッコいいヒーロー・ヒロインが蔓延している。
「大借金・大地獄から人生大逆転して、今は大金持ち。
あなたも私にあやかってみませんか?」
って、毎日のようにメッセージが来るけど、
そんなサクセス野郎・ビジネスできちゃった女が、
マンボウの卵みたいに
うようよいてたまるかっつーの!
こういう美辞麗てんこ盛りの似非成功話、
あやしい金持ち自慢のクソ美談をぶっ飛ばし、
本当に頑張っている人、
ちゃんと人生やってる人たちを描く、
電子書籍のノンフィクションシリーズをスタートします。
コストゼロで、取材先の広告になり、
僕自身も楽しく稼げる
ウィンウィンのセルフ新企画。
いよいよ第1号の取材を開始しました。
リリースは年内。しばらく待っててね。
興味のある方は、ぜひご連絡ください。
犬を自由に操る女装のダークヒーロー。
壮絶なアクション。
監督は「ニキータ」「レオン」のリュック・ベッソン。
ということで、ベッソン特有の
妙に重量感のあるアクションシーン、
そして、目を覆いたくなるような暴力・殺人シーンが
先行して頭に浮かんで、
しばらくためらっていたが、やっと見た。
良い意味で裏切られた。
「ドッグマン」(2023年)は、人間の美しさ、
そして、犬の美しさを描いた、すごくいい映画だ。
これはAmazonPrimeでなく、
映画館で観るべきだったかもしれない。
何と言っても、主役ダグラスを演じる
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが魅力的。
少年時代、彼は父と兄に虐待されて
犬小屋に放り込まれて生活することになり、
障害を負いながらやっと脱出する。
その後、養護施設で、のちにシェイクスピア女優になる
養護員の女性に芝居を通して生きる喜びを学び、
彼女に恋をして成長する。
しかし、そんな彼に世間は決してやさしくない。
やがてドラッグクイーンとなって歌って
アイデンティを保つ一方で、
犬たちと生活するために犯罪に手を染める。
そうした変化の在り様・人間形成の在り様を
じつにビビッドに演じ描く。
また、紹介文や予告編などから、
犬たちは恐ろしく凶暴で、獰猛で
野獣的な犬を想起させるのだが、
意外にもけっこう可愛いのが多い。
随所に人を襲うシーンがあり、
クライマックスのギャングとのバトルでは
それこそ壮絶な闘いを繰り広げるが、
けっしてリアルには描かれず、
ここで出てくる犬たちは、
ファンタジーの領域にいる生き物のように見える。
動物愛護団体の視線もあるので
襲撃・戦闘シーンは、
あまりリアルには描けないという
事情もあるのかもしれない。
ベッソンの映画はアクションやバイオレンスばかりが
取りざたされる感があるが、
彼のドラマづくりは、
いつも人間の美しさ・崇高さを追求している。
そういう意味では、
アクションで売り出す前の出世作「グランブルー」で
前面に出ていたファンタジー性こそ、
ベッソン映画の真髄・醍醐味なのだと思う。
この映画では最後にそれが表出される。
ラスト5分は本当に美しく、
ダグラスは人間を卒業して神になるかのようだ。
そして犬たちがダグラスを導く
天使のように見えて涙が出た。
「DOGMAN」は「GODMAN」。
アナグラムになっているのだ。
一つ気になるのは、全体の雰囲気が
「ジョーカー」(2019年)によく似ていること。
こちらも主役ジョーカー(アーサー)を演じた
ホアキン・フェニックスの怪演が見ものだが、
「児童虐待」「障がい者差別」「貧困との戦い」
これらを物語の根底のテーマに
置いているところも同じだ。
別にパクリだとは思わない。
こうした個人的問題と社会的問題が
ダイレクトにつながって感じられる点が現代的で、
映像系であれ、文学系であれ、
エンタメコンテンツに求められている
現代的役割の一つなのだろうと思った。
ちなみに「ジョーカー」の続編、
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が
来月、10月11日(金)劇場公開。
なんとレディー・ガガが共演する。
「週末の懐メロ第6巻」無料キャンペーンは
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ご購入ありがとうございました。
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お待ちしております。
4年かけて全6巻、完結。
サブスクでも読めますので、ぜひ、どうぞ。
テレビドラマ「飛びだせ!青春」の主題歌で
1972年の大ヒット曲。
当時の「青春教」のテーマソングと言えるかもしれない。
僕も中1で声にぶち当たり、すっかり洗脳された。
ロックを聴くようになってからは、
なんだか恥ずかしくて聴けなかったのだが、
何十年ぶりかにちゃんと聴いてみると、
とても良い歌だ。
この歌から50年余りが経ち、
豊かで平和なニッポンでは、
齢など関係なく、誰もがためらうことなく
「青春」を謳歌できる社会になった。
たとえば、子育てを終えたお母さんは、
精神だけなら18歳の娘と同級生になったって
とがめられない。
社会人として最低限のルールさえ守っていれば、
自分のその時の気分や都合で
大人と子供を行ったり来たりもできる。
50代・60代・70代でも
精神年齢は10代・20代でいられるし、
また、そうした在り方が奨励されたりもする。
(あなたはどうですか?)
人生100年時代は、一生青春時代。
でもこれって考え直すと、
いつまでもずっと思春期が続くということ。
生活環境も価値観も
めまぐるしく変わっていくこの世界で
僕たちはどう生きるのか?
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同窓会のために
わざわざコピーライティングやロゴデザインを
依頼するくらいだから、
とても大規模なものだ。
もちろん、クライアントの名前は言えない。
フリーランスになってしばらくの間、
2000年頃までは割とこうした系統の仕事があったのだが、
今回は久しぶり。
何かちょっと若がえった感じがする。
最近、コロナ禍明けの世界の変わりように
ちょっとまごつき、
なんだか64歳でこの世に新しく生まれた
錯覚にとらわれることもある。
まるで映画の「ベンジャミン・バトン」みたいに。
生まれた時は年寄り。
成長するにつれて若くなり、
最期は子どもになって人生の幕を閉じる。
この間、歌手のテイラー・スウィフトが
ハリス大統領候補支持を表明したが、
その時にのニュースで、
彼女の飼い猫の名前も
「ベンジャミン・バトン」だと知った。
(3匹飼っているうちの1匹らしい)
たぶん、あの映画からとったのだろう。
ネコとファンタジーはお似合いだ。
僕もネコのように生きたいと思って、
その希望に忠実に生きてきたが、
その思いは齢と共にますます強まっている。
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ブログ「DAIHON屋のネタ帳」で
2020年10月から2024年3月まで毎週連載した
「週末の懐メロ」を書籍化。
楽曲やアーティストを解説、
あるいはロック史・音楽史を研究、
といった大それたものではありません。
主観9割・偏見まみれの音楽エッセイ集です。
僕と同じ昭和世代・20世紀世代にはもちろん、
21世紀を生きる若い世代のお宝発掘のための
ガイドブックとしても楽しんでほしい。
良い音楽、好きな音楽をあなたの心の友に。
最終の第6巻は♯149~♯180を載録。
もくじ
149 僕のリズムを聴いとくれ(オエ・コモ・ヴァ)/サンタナ
150 わたし、あなたに何をしたの?/リサ・スタンスフィールド
151 アメリカンバンド/グランド・ファンク・レイルロード
152 涙のバースディ・パーティ/レスリー・ゴア
153 ザ・ラストリゾート/イーグルス
154 夢のカリフォルニア/ママス&パパス
155 孤独な影/ジャパン
156 青春の日々/ニコ
157 ワイルドサイドを歩け/ルー・リード
158 嵐が丘/ケイト・ブッシュ
159 マイ・スウィート・ロード/ジョージ・ハリスン
160 ナッシング・コンペア2U/シネイド・オコーナー
161 限りなき戦い/ペイジ&プラント
162 天国への扉/フェアポート・コンベンション
163 戦士/シナジー
164 エヴリウェア/フリートウッド・マック
165 2ハーツビート・アズ・ワン/U2
166 天使のささやき/スリー・ディグリーズ
167 ジャンプ/ヴァン・ヘイレン
168 今日突然に/カーヴド・エア
169 ロケットマン/エルトン・ジョン
170 ラヴィン・ユー/ミニー・リパートン
171 僕たちの家/クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング
172 追憶/バーブラ・ストライサンド
173 ザ・ウェイ・イット・イズ/ブルース・ホーズビー
174 世界の重みを手に持つ少女/エディ・リーダー
175 ババ・オライリー/ザ・フー
176:ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ
177 危機/イエス
178 ラミア/ジェネシス
179 放浪者(エグザイルス)/キング・クリムゾン
180 オールウェイズ・リターニング/ブライアン・イーノ
全32編載録
ELP(エマーソン・レイク&パーマー)と言えば、
「タルカス」「展覧会の絵」「悪の教典#9」
「海賊」といった、
壮大で劇的でプログレで、
とにかくド派手な大曲で知られるが、
どのアルバムにも、それらと対照的な、
お洒落な小品が入っている。
「ジェレミー・ベンダー」は1971年リリースの
アルバム「タルカス」のB面に収録。
初めて聴いたのは中学生の頃だったが、
当時はELPという、エッジの立ちまくった
プログレッシブロックの雄が、
どうしてこんなお茶目な曲をやるのか、
どうして、あのアグレッシブな
破壊神タルカスの世界観を損なうような曲を
同じアルバムに入れるのか、理解出来なかった。
劇的なのとお茶目でユーモラスなの、
どっちもやるから彼らの音楽は偉大で魅力的なのだ。
50年かけてやっとそう思えるようになった。
20分を超える組曲タルカスの対極に位置する
2分足らずのタイニーマジック。
This is ELP!
週末の懐メロ 第6巻
https://www.amazon.com/dp/B0CW1KKHXL
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本日9月18日(水)16:00~23日(月・祝)15:59
20世紀ポップミュージックの回想・妄想・新発見!
ブログ「DAIHON屋のネタ帳」で
2020年10月から2024年3月まで毎週連載した
「週末の懐メロ」を書籍化。
主観9割・偏見まみれの音楽エッセイ集。
・夢のカリフォルニア/ママス&パパス
・ザ・ラストリゾート/イーグルス
・嵐が丘/ケイト・ブッシュ
・ロケットマン/エルトン・ジョン
・天国への扉/フェアポート・コンベンション
ほか全32編 載録
クイーンはⅠとⅡに限る。
1973年のファーストアルバム収録の
隠れた名曲。
スリリングな転調と甘美なメロディライン、
そして、一度聴いたら忘れられない、
ブライアン・メイのギターのうねり。
50年経って輝き続ける
クイーンミュージックの凝縮版。
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20世紀ポップミュージックの回想・妄想・新発見!
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2020年10月から2024年3月まで毎週連載した
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ほか全32編 載録
なかなか涼しくならないが、秋祭りの季節。
今週は、うちの近所で最大の
杉並大宮八幡宮で開催された。
息子がチビの頃は、
自分も楽しみで仕方なくて、
あちこちの神輿を担いだり、
子どもと一緒に山車を引っ張ったりしたが、
今の住所に引っ越してからは
お祭りともすっかり縁遠くなってしまった。
それでもやっぱり、祭囃子を聞くと、
なんとなく体がうずうずする。
大宮八幡では夜、
きらびやかな8基の神輿の合同宮入りが
メインイベントになっている。
だが、2020年から昨年まで
コロナのために中止になっていた。
今年は何と5年ぶりの復活だ。
それで久しぶりに一目見ておこうと、
義母に夕食を食べさせた後、
カミさんにまかせて一人で出かけた次第。
以前は日がとっぷり暮れた午後8時に
各神輿が境内に入ってきて
大賑わいになっていた。
それで7時半過ぎに自転車を飛ばして行ったのだが、
なんと、ほとんど終わりかけ。
話を聞くと、今年から時間が前倒しになり、
6時からになったのだという。
よくよくポスターを見ると、
確かに6時になっている。
従来の8時だと終わるのが9時半ごろになってしまう。
子どもも大勢来るし、時間が遅すぎるということで
変えたのではないかと思う。
たぶん、来年以降もずっと同じ時刻でやるのだろう。
コロナが終わって帰って来た日常。
でも、何かが少しずつ変わってきているようだ。
ともあれ、僕たちが齢を食おうが、死のうが、
毎年、お祭りはずっと続く(はず)。
アメリカでAIによる終活・終末期医療ケアが進んでいる、
というテーマでコラム記事を書いた。
その際にリサーチした「PewResearchCenter」
というシンクタンクの調査を見ると、
アメリカ人の6割は
医療にAIが利用されることに不安を感じているという。
いくら優秀だって機械は機械。
人の身体を診ることなんてできっこない。
補佐的に使うことはあっても、
最終的に任せられるのは、やっぱり人間の医療者さ。
そう考える人が多いということだろうか?
そうでもないような気がする。
上記の調査が発表されたのは昨年(2023年)2月。
調査実施はその前の2022年12月。
この1~2年の普及度を考えると、
もし今、調査したら、
結果はもうすでに5:5になっているのではないか?
この調査で目を引いたのは、
AI導入を肯定的に捉える人の意見だ。
「医療ミスが減るから」というのは即座に頷けるが、
もう一つ、アメリカならでは(?)の理由があった。
「偏見や不公平な扱いの問題が解決する」という意見だ。
つまり、アメリカ社会においては
医療の場において
人種的・民族的な差別・偏見・不公平が
大きな問題になっているということだ。
AI・ロボットには心がない。感情がない。
人間にはあたたかさがある。
細かい心情の機微が理解できる。
だから人間のほうがよいのだ。
——その考え方自体が偏見ではないか?
人間は他の人間に相対するとき、
必ずといいほど先入観が入る。
人種・民族の違いはもとより、
社会的地位は自分より上か下か、
金持ちか貧乏人か、
利益をもたらしてくれる人か、そうでないか。
いろいろなバイアスがかかる。
AIを否定する人は
「人間はあたたかい、情がある」というが、
一方で人間は冷酷で残酷で利己的で、
差別と偏見に満ちているという点は
見逃している。
なかには素晴らしい徳のある医師もいるかもしれないが、
「医は仁術」という言葉はもはやファンタジーだ。
そういえば、昨日のニュースで、
障がい者が作るアートにAIの助言を入れて、
より良い作品にするという施策について伝えていた。
とてもいいアイディアだ。
ふつう、人間では「障がい者」という偏見にとらわれ、
妙に気を遣ってしまうなどして、
公平な目で批評し。助言することは難しいだろう。
その点、AIは曇りのない目を持った、
純粋な子どものようなものである。
しかもこの子ども、超絶頭がいいので、
最適解に導いてくれる可能性が高い。
しかし、そんな子どもは正直、怖い。
そりゃ怖いに決まっている。
「人間は偉いんだ」という自負を奪われ、
これまでの存在価値を貶められてしまうのだから。
だから人間はAIを怖れ、憎む。
この先、人間がAIを、
そして知性を持ったロボットを受け入れ、
うまく利用できるようにするためには、
AIとしっかり付き合って、いっしょに遊んで、
こうした怖れを払拭していくことが必要だと思う。
9月は認知症月間というのを初めて知った。
正確には「世界アルツハイマー月間」、
21日が「世界アルツハイマーデー」。
1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで
「第10回国際アルツハイマー病協会国際会議」が開催。
会議の初日の日を「世界アルツハイマーデー」とした。
世界の患者と家族に
援助と希望をもたらすことを目的に、
アルツハイマー病等に関する認識を高める日
ということで設定されたそうだ。
認知症について騒ぎ出したのは、
つい最近のことだと思ってたけど、
今からもう30年も前から問題とされていたんだね。
日本ではまだ「ボケ老人」とか「痴呆症」と
呼ばれていた時代の話。
でも、いまや、いつ自分事になるかわからなくなった。
介護はこんな感じだよ、の入門編として
読める認知症介護エッセイ集。
「認知症のおかあさんといっしょ」
https://www.amazon.com/dp/B0BR8B8NXF
ちょっと明るくお笑い的に。
ちょっと死生観を交えて哲学的に。
気軽に認知症のことを知ってください。
おりべまこと電子書籍新刊
「週末の懐メロ 第6巻」
本日9月9日(月)発売!
20世紀ポップミュージックの回想・妄想・新発見!
ブログ「DAIHON屋のネタ帳」で2020年10月から2024年3月まで毎週連載した「週末の懐メロ」を書籍化。
楽曲やアーティストを解説、
あるいはロック史・音楽史を研究、
といった大それたものではありません。
主観9割・偏見まみれの音楽エッセイ集です。
僕と同じ昭和世代・20世紀世代にはもちろん、
21世紀を生きる若い世代のお宝発掘のための
ガイドブックとしても楽しんでほしい。
良い音楽、好きな音楽をあなたの心の友に。
最終の第6巻は♯149~♯180を載録。
もくじ
149 僕のリズムを聴いとくれ(オエ・コモ・ヴァ)/サンタナ
150 わたし、あなたに何をしたの/リサ・スタンスフィールド
151 アメリカンバンド/グランド・ファンク・レイルロード
152 涙のバースディ・パーティ/レスリー・ゴア
153 ザ・ラストリゾート/イーグルス
154 夢のカリフォルニア/ママス&パパス
155 孤独な影/ジャパン
156 青春の日々/ニコ
157 ワイルドサイドを歩け/ルー・リード
158 嵐が丘/ケイト・ブッシュ
159 マイ・スウィート・ロード/ジョージ・ハリスン
160 ナッシング・コンペア2U/シネイド・オコーナー
161 限りなき戦い/ペイジ&プラント
162 天国への扉/フェアポート・コンベンション
163 戦士/シナジー
164 エヴリウェア/フリートウッド・マック
165 2ハーツビート・アズ・ワン/U2
166 天使のささやき/スリー・ディグリーズ
167 ジャンプ/ヴァン・ヘイレン
168 今日突然に/カーヴド・エア
169 ロケットマン/エルトン・ジョン
170 ラヴィン・ユー/ミニー・リパートン
171 僕たちの家/クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング
172 追憶/バーブラ・ストライサンド
173 ザ・ウェイ・イット・イズ/ブルース・ホーズビー
174 世界の重みを手に持つ少女/エディ・リーダー
175 ババ・オライリー/ザ・フー
176:ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ
177 危機/イエス
178 ラミア/ジェネシス
179 放浪者(エグザイルス)/キング・クリムゾン
180 オールウェイズ・リターニング/ブライアン・イーノ
全32編載録
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20世紀ポップミュージックの回想・妄想・新発見!
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もくじ
149 僕のリズムを聴いとくれ(オエ・コモ・ヴァ)/サンタナ
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151 アメリカンバンド/グランド・ファンク・レイルロード
152 涙のバースディ・パーティ/レスリー・ゴア
153 ザ・ラストリゾート/イーグルス
154 夢のカリフォルニア/ママス&パパス
155 孤独な影/ジャパン
156 青春の日々/ニコ
157 ワイルドサイドを歩け/ルー・リード
158 嵐が丘/ケイト・ブッシュ
159 マイ・スウィート・ロード/ジョージ・ハリスン
160 ナッシング・コンペア2U/シネイド・オコーナー
161 限りなき戦い/ペイジ&プラント
162 天国への扉/フェアポート・コンベンション
163 戦士/シナジー
164 エヴリウェア/フリートウッド・マック
165 2ハーツビート・アズ・ワン/U2
166 天使のささやき/スリー・ディグリーズ
167 ジャンプ/ヴァン・ヘイレン
168 今日突然に/カーヴド・エア
169 ロケットマン/エルトン・ジョン
170 ラヴィン・ユー/ミニー・リパートン
171 僕たちの家/クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング
172 追憶/バーブラ・ストライサンド
173 ザ・ウェイ・イット・イズ/ブルース・ホーズビー
174 世界の重みを手に持つ少女/エディ・リーダー
175 ババ・オライリー/ザ・フー
176:ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ
177 危機/イエス
178 ラミア/ジェネシス
179 放浪者(エグザイルス)/キング・クリムゾン
180 オールウェイズ・リターニング/ブライアン・イーノ
全32編載録
日々、AI美女に頭クラクラ。
最近、AIがらみの記事をよく書いているので、
それに添える画像を検索する。
今年の春先までは、ほとんどが、
よくあるサイバー脳みそみたいなやつだったのだが、
夏場あたりから美女・美少女画像が激増した。
それもちょっと前までは
アニメっぽいのが多かったのだが、
見るたびにどんどんリアルなのが増えてきて、
写真と見分けがつかない。
もちろん、AI美少年・イケメンもいるが、
こっちはアニメ顔が多く、
数的にもクオリティ的にも
AI美女のほうが圧倒的に勝る。
ということはつまり、
AI美女を作るのに心血を注ぐ男が、
圧倒的に多いということだろう。
好きなもの・愛するもののためなら
みんな努力を惜しまないから、
スキルアップのスピードも速い。
女が女を作るケースもあるだろうが、
主流とは思えない。
今日は、作り方のプロンプト集を発見。
こんなものが公開されているのであれば、
今後、ますます美女・美少女は量産され、
ネット上に溢れかえるだろう。
そういえば、少し前からフェイスブックに
やたらと「ちょいエロ系美女」から
友だち申請が来るが、こいつらもAI?
もはや実在の女のメイクや整形も、
アニメやAIに寄せてきているし、
もうなんだか判別がつかない。
自分好みの女がなんぼでもAIで作れるなんて、
なんてすばらしい時代!
いや、そうじゃない?
いずれにしても、僕たちはもう
AIと共存する世界にいる。
サイボーグ取材ライター、奮闘中。
先週、取材した山梨のお寺の記事を執筆。
今回は最初の構成、締めのリード文、
そしてメインタイトルをAIに相談しながら書いてみた。
構成作成には取材音声の文字起こしと
ホームページなど、ネット上の資料を
合計1万字ほど、
リードとタイトル作成には同様に、
自分で書いた本文を5千字ほど、
プロンプト内に「思考ヒント」として
読み込ませた。
これだけの分量を食わせても、
あっという間に消化吸収して、
数秒のうちに回答を出してくるのが、
AIのすごいところ。
ただ、出してきたものはどれもイマイチだ。
まぁ、いろんな情報を
よくまとめているけどね、という感じ。
基本的に現在の生成AIは、
誰からも文句が出ないよう、
優等生みたいな文章を提案してくる。
いかにもビジネス文書っぽい、
キレイキレイした文だ。
一見、内容はちゃんと把握されており、
無難でよくまとまっている。
だからつまらない。
だからAIくさい文章になっている。
SEO記事などを求める企業が
ライターに生成AIの使用を禁止するのは、
著作権問題もあるが、
一番大きいのは、この「AIくささ」が匂うからだ。
大半の企業は、「AIを使ってもいいけど、
出力した文章そのままはNG」という。
少なくとも、人の手で加工してね、ということだ。
だから、AI使って楽に、速く、たくさん書こうと
目論んでも仕事はすぐに途絶える。
決まったマニュアルや形式的な文書ならともかく、
雑誌やウェブや書籍の“読んで楽しい”原稿を
AIを使って書くのは、かなりの手間ヒマがかかるのだ。
今回の構成・リード・タイトル、
どれも何度か書き直させたが、
結局は、AIの提案を却下して自分で書いた。
じゃあAIを使うのは無駄かというと、
そんなことなはい。
自分一人でやっていたら、
おそらく思いつかなかったであろうフレーズや
言葉の組み合わせを出してくる。
それに一人でゼロから書くよりはやはり楽だ。
AIの提案を参考にできる部分は多い。
そのためには1回提案させて終わりにするのでなく、
何度もしつこく、もっとこうできないかとか、
こんな感じで文章を作れないかとか、
もっと楽しく、面白くできないかとか、
しつこく要求することが大事である。
そして、ただ要求するだけでなく、
AIの人格(?)を認め、対話すること、
つまり手を抜かないで、できるだけ丁寧に、
こちらの要望・台詞をプロンプトに
書き込むことが必要だ。
それを繰り返していると、
AIが自分用にカスタマイズされてくるように感じる。
言い換えると、AIとのコミュニケーションによって、
自分のライティング脳がサイボーグ化されてくる。
ネット上の情報を集めて作る記事ならAIでも書けるが、
取材記事(一次情報を必要とする記事)は、
まだ当分、AIには書けない。
うまくAIをパートナーにし、
脳をサイボーグ化していけば、
まだまだ人間ライターが活躍する場は減らないだろう。
先日、取材で訪れた山梨県甲州市勝沼の
“ぶどう寺”大善寺。
ここの本尊の薬師如来は、
手にぶどうを持っている。
この像が最初に作られたのが1300年前の奈良時代。
現存しているのは作り直されたものだが、
それでも1200年前の平安時代初期というからすごい。
それほど昔からこの土地には
ぶどうが豊富に実っていた、ということを意味する。
江戸時代に甲州街道の宿場町となった勝沼では、
今ごろの季節になると、街にぶどうが出回り、
江戸へお土産に買っていく人も多かった。
「勝沼や 馬子も葡萄を喰いながら」
という俳句も残っており、
これは江戸時代中期の俳人「松木珪琳」の句だが、
長らく松尾芭蕉の作品だと伝えられてたらしい。
むかしは(今でもだが)、俳句と言えば、一般人は
松尾芭蕉しか知らないので、
そうしておいたほうがブドウが売れる、
という商売人の知恵だろう。
ただ、ワインを飲む習慣が日本人の間に根付くには、
明治の勃興期から100年の年月を要した。
明治・大正・昭和の日本人は、
ビールやウイスキーは飲んでも、
ワインを飲む人なんて、ほんのわずかだっただろう。
日本人が好んでワインを口にするようになったのは、
豊かさが定着した始めた80年代、
もしくはバブル期以降と言ってもいいかもしれない。
それまで日本人の多くはワインと言えば、
「赤玉ポートワイン」に代表される、
砂糖を混ぜたような甘ったるい酒だった。
僕も中学生の頃、
友だちとクリスマスパーティーで飲んで、
ひどい目にあったことがある。
一般庶民が気軽に海外へ旅行に出かけるようになり、
フランス産やイタリア産のワインを口にして、
ちょっとスノッブな気分でうんちくを語るようになった。
その頃はまだワインと言えば、輸入ワインで、
やっぱりヨーロッパ産に人気が集まった。
山梨県で作る「甲州ワイン」に脚光が浴びるのは、
その後の和食ブームから。
ヨーロッパ産のワインは、基本的に肉料理や乳製品、
魚介類でも濃厚なソースを使った
料理に合うよう作られている。
アメリカやオーストラリア、南米産も同様だ。
だから、すしや刺身に合わない。
いっしょに口にすると、魚が生臭く感じらてしまうのだ。
そこで、おとなしい、さっぱりした味わいの
国産ワインが人気になった。
そういう意味では勝沼がワインの産地として
注目されるようになったのは、ごく最近のこと。
まさに大善寺の「ぶどうを持った薬師如来」が、
1300年の時を超えて、
この土地に新たな恵みをもたらしてくれている。
お寺を大事にしてきた住民たちへの御利益と言えそうだ。
猛暑・地震・台風に脅かされた8月だけど、
日は短くなり、家の近所では朝晩、秋の虫が鳴く。
秋の味覚ぶどうも八百屋の店先に
たくさん並ぶようになった。
今週は台風の合間を縫って、
山梨県甲州市勝沼町にある「ぶどう寺」を取材。
この寺のご本尊は、
手にぶどうを持っている薬師如来像。
1300年前、奈良時代の創建で、
戦国時代には武田勝頼、
幕末時代には近藤勇が立ち寄ったという
由緒がある。
昔からこの界隈は、ぶどうの産地だったが、
戦後の農地開放で寺は広大な土地を手放し、
貧乏寺になったたため、境内を開墾して畑を作り、
ぶどうを栽培するようになったという。
武田勝頼・近藤勇のストーリーパネルが掛かる
山門のわきの畑には、ベリーAがたわわに実る。
ここの住職は、ワイン会社の社長も兼務しており、
自分で栽培、ウィン作りもやっており、
このぶどうも9月にワインにするという。
甲州ぶどうは昔から外来品種と言われていて、
中国から朝鮮半島を通って九州に植えられた。
最近はDNA鑑定でルーツが解明され、
カスピ海の東側のコーカサス地方で
作られているヨーロッパ系のぶどうが
シルクロードを経て、
中国の野生種と二回交配し、
仏教の伝来とともに日本に入ってきた。
勝沼では明治時代に日本初のワイナリーが
できたことでも有名。
この寺、大善寺を「ぶどう寺」と名付けたのは、
現在の住職で、
名実ともに勝沼の文化の要となる国宝のお寺だ。
それに習ったわけでもないのだろうが、
割と最近だが、JRの駅名も「勝沼ぶどう郷」に変更された。
東京から電車で2時間。
歴史、ブドウ狩り、ワイナリー見学。
秋の一日をたっぷり楽しめるところだ。
今日は父の96回目の誕生日だった。
といっても、もう16年前に亡くなっている。
生きている間はまったく意識したことなかったが、
亡くなってから
昭和3(1928)年8月30日という誕生日が
気になるようになった。
親も昔は子どもだったという不思議。
あたりまえのことだけど、
子どもの頃は、大人ははじめっから大人で、
父や母に子ども時代があったなんて夢にも思わなかった。
そういうことを考えるようになったのは、
亡くなってからだ。
父は東日本大震災も、令和という元号も、
コロナ禍も知ることはなかった。
その代りに、太平洋戦争や高度経済成長や、
昭和から平成の金満日本を体験した。
ただの庶民、ただの肉体労働者で、
政治活動・思想活動などとは縁がなかったけど、
10代の多感な時期に終戦を迎えたせいか、
戦後の大人たちの裏切りに腹を立てていて、
子どもだった僕に、よくそういう話をしていた。
とくに説教じみた話じゃなかったけど、
やはり父はすでに大人だったので、
子ども心にはリアリティがイマイチで、
「またか」という気持ちで聴いていた。
本当はもっとちゃんと聞いておくべきだったんだよな。
せめて生きている間に。
親孝行とは、母の日や父の日にプレゼントしたり、
温泉旅行に招待したりすることじゃない。
父も母も昔は子どもだったということを想像して、
大人になった姿と結びつけることだ。
でないと、まともにコミュニケーションできないまま、
親子関係は終わってしまう。
大切な時間のはずだけど、
人生においてそうした時間はあまりに少ない。
台本ライター・福嶋誠一郎のホームページです。アクセスありがとうございます。
お仕事のご相談・ご依頼は「お問い合わせ」からお願いいたします。